理由なんて何でも良い

24/24
144人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
「ククククク……」 ある一人の男が位研究室の中で独り怪しげに笑う。 黒いローブに背中に鎌を背負う姿はまるで"死神"のよう。研究室の薬品を手に取って何かを調合していることから研究員ということだけがわかる。 「これさえ完成すれば……王国を大混乱に陥れることができる……ククククク。 全ては"王国"を乗っ取るために…… おい、準備はできているのか?」 死神のような男が誰もいない"はず"の空間に話しかけると虚空から人間が一人現れた。 その現れた男は鋭い目付きで死神に答えた。 「あぁ、粗方は終わったぞ。だが、まさかSSSランクのドラゴンの素材が必要とはな。いくら俺でも流石に骨が折れる。」 虚空より現れた男は、ケラケラとふざけたように笑う。 「あぁ、そのドラゴンの爪さえあれば"致死毒魔法薬"を完成させられる。」
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!