理由なんて何でも良い

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翌日。スバルは学校に登校した。 ──ミユキで。 ───── 「で?何か言い残したことは?」 「ずびばぜんでじだ」 スバルはミユキが変身能力を持っていることを知り──最初の方に人の姿から狐の姿になったのに知らなかったため──NAR○TOの九尾にミユキが変身し、それで学校に登校したのだ。 勿論、阿鼻叫喚の混沌とした空間が出来上がった訳なのだが。 「で?なんでお前はミユキで登校しようとしたんだよ。『ライトニング』」 シンの鋭い眼差しと共に、シンの嫌がらせの魔法が右手からスバルに向かって一直線に向かっていく。 それを右手で掴んで明後日の方向に投げ飛ばしてシンの問に答える。 「遅刻しそうだったから。」 シンはまた胃を痛めた。 「あのなぁ……?普通あんなでかいので登校するか?しないよなぁ?うん?」 「いやいや、普通するでしょ!!今時の学生あんなの乗りこなせなくちゃドラゴンとか倒せっこないって!!」 シンはキレた。 「普通はそんな"幻の九尾"を乗りこなせる人間が存在するわけねぇだろうがぁ!! この世界じゃ九尾ってのはな!!単体で"国を余裕で滅ぼせる"程の化け物だぞ!!そんな化け物に空を走らせたり、アクロバティックに走らせたりする人間がどこに存在すると思ってんだあぁぁぁ!!」 「え?ここにいるじゃん、俺が。」 シンは崩れ落ちた。 「もうダメだ……おしまいだ……こいつに常識はないのか……」 「常識あったところでっていう。」 ここで唐突なスバルのターン! 「まず、その九尾を手なずけている俺がいることで他国への牽制になるだろ? そして、国民が俺がこの国にいる限り安心だと精神的に安全だ。 これ程のメリットがあって俺が怒られる意味ある?」 「せめて、せめてだ。 俺か父上に報告、もしくは相談をしろ。 それに、もっとやり方があっただろ。国民を集めて、そこで九尾を召喚するとか。」 「ダメだな。噂ってのは怖いぞー?噂は風だからな。風ってのは数多くのものを巻き込むからそれは竜巻にも台風の目にも何にだってなれる。」 「なるほどな……国民に九尾使いがいると噂させてそれを噂でもっと大きいものにさせるって訳ね。 けどさ、もっと他に手段なかった?いや、あるよね?」 「うん、俺がやりたかっただry」 スバルはたんこぶを作った。
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