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「早くしてくださいよ。
…まさか作ってないとは思いませんでした」
「訂正しろよ、作ってないんじゃなくて作り「終わって」なかったんだ」
「どうせまた花街にでも行ってて忘れたのでしょう」
桃太郎は二人が言い争っているのを慣れているように淡々と薬を作る
(あ、そうだ)
待つ時間も悪いのでお茶を淹れることにしたらしい。自分の右隣にそれらしいものがあったので入れておいた…らしい。白澤の分も淹れて、机に置くと「「ありがとう(ございます桃太郎さん)(ねー♪桃タロー君)」」とハモって更に空気が悪くなった。らしい。
「んーそれで何が?」
「いやその…」
「それが入れ替わりの薬で同時に飲むと入れ替わっちゃったんだよねん♪」ニコ
ゴンッ!
杏樹は鬼のお面を白澤にはめた。…痛そうにしている
「ぐへっ…なにこれお面…?」
「その身体で喋るな動くな笑うなそして触るな!触ってえっちなことする気だろう!同人誌みたいに!同人誌みたいに!」
「そんなことしな「そもそも鬼灯様はあまり笑わないのがギャップ萌えなんだ!私鬼灯様の笑顔に想像を膨らませていたのに…おまえは!おまえはその夢を壊したんだよぉおぉ!!」暴走してるこの子!桃タロー君助けて!」
「はいどーどー…すいません俺のミスで…」
「はぁ…はぁ…まぁいいさ、で?治す薬は作れるんでしょ?」
「こいつ曰わく、材料が足りないから明日明後日らしいんです」
鬼灯は響く舌打ちをした
「バーロー!!お前神獣だろ!何とかしろよぉぉ!」
ガクンガクン首をつかんで揺らすと気持ち悪そうに言った
「む、無理だよー!困難なんだよほんとに!てかこれこいつの身体なんだから丁重に扱ってよ!あとで僕が殺されるんだからー!」
「ぁ…っごめんね。大丈夫?(鬼灯様の身体に)怪我とか(させて)ない?」
おろおろし始めた彼女に白澤は予想してなかったのか少し驚く
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