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グリグリと撫でる敬ちゃんの大きな手があったかい。
「とりあえず、お前の好きなチョコ入りのホットミルクでも飲め。
少しは落ち着く」
「ありがと……」
敬ちゃんが淹れてくれたホットミルクは、猫舌のあたしにはちょうど良いくらいのあったかさだった。
夜眠れない時は、よくこうしてホットミルク飲んでいたのを思い出す。
そんな時、入口のシャランという音がした。
「てめーなんの用だ、このカマ野郎ー!」
そう叫んだ敬ちゃんの頭に店長の強烈なチョップが容赦無く襲う。
「ぬあっ?!」
店長は何も言わず、そのまま磨いていたグラスに目を戻した。
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