第1話 ~紗綾~

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あたしは無難な3階、綾斗先生は最上階とその下を購入して大改装した住人。 と言っても、そうしてるのは綾斗先生だけじゃない。 てなわけで、先生の家は一応ゲストルームとして2階がある。 美沙や他の誰にも話してない、あたしと綾斗先生の秘密。 「綾ちゃーん、おっはー!」 車から降りたところを美沙が大きく手を振って呼び掛ける。 周りの生徒は一気に視線をこっちに向けた。 ええ、そりゃもう痛い視線がね。 「おはよう、糸井ちゃん。  今日も元気ねー」 「綾ちゃん見て癒しオーラ分けてもらってるんで!」
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