第1話 ~紗綾~

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癒しはまずない。 どっちかというと、フェロモン漂わせてるし、やけに美人だし、ナンパなんて日常茶飯事みたいだし、歩くなんたらってやつかな。 「歩くフェロモン?」 うん、そう。 そんな感じだ。 「え……?」 本人は敢えて伊達眼鏡して髪の毛ボサッとしてるけど、結構イケメンなのは見抜けない程女子はバカじゃない。 とすると、やっぱりフェロモンなんだ。 「えーと……、じゃあ、紗綾ちゃんはあたしにときめいたりしたことある?」 「もしあったら禁断の道進んでるね」 「ごもっともな正論ですこと……」
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