~更科とりかへばや物語~

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走り去って行った彼の方を見ていたら、仲澤渚君が、 「悩殺スマイルとは罪なことをするよな!?」 と苦笑交じりに近づいてきた。 「ところでさ~選択体育何した?」 「えっ?えっと~...」 僕が返答に困っていたら 「お前バスケとバレー以外なら何でもいい!って騒いでたじゃねぇか!!」 「あ~うん...手が痛くなるからね...」 (そうだ!!) 「でも、ぼ、お、俺やっぱバスケやろっかな!?」 「どうしたんだよ?急に...」 仲澤君が不思議そうな表情で僕を見つめてきた。 「いや...なんとなく?」 (僕をこんな目に遭わせてるんだから、このくらいしたってバチ当らないよね?) 「んじゃ、俺も♪」 「え?」 「更科がバスケやるなら、俺もバスケにしよ!」 「うん?」 なんだかニコニコしながらいなくなってしまった。 (ま、いっか!さて、次の授業は...?)
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