~更科とりかへばや物語~

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(えーと、確かユズの友達で、真田君だったっけ?) 「えっと、平気だよっ!」 「マジで頭打ったんじゃね?」 右からも声がした。 (あぁ、この人確か前に......えっと、バスケ部の仲澤渚って人だっけ......) あろうことか、ご丁寧に僕の額に手を当てて熱を測っているみたいだ。 それよりも綺麗な顔してるんだな~なんて思いながらじーっと見つめていたら、なんだか仲澤君の顔が赤い。 「な、なんかいつもの更科らしくねぇよ!!」 「大丈夫だよ......ちょっと体調悪いかもしれないだけかもわかんないけどっ!!それより君の方が顔赤いけど大丈夫?熱あるんじゃないの?」 しどろもどろにわけのわからないことを口走りつつも、仲澤くんはなんだかますます顔が赤くなっていった。
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