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side:柚樹
「おーっす、遼!!」
「おはよう葉月!髪切ったの?」
「そうそう、週末実家帰ったらいとこのねーちゃんにカットモデルやらさやてさぁ...」
「そうなんだ~」
今の俺は葉月と同じベリーショート。
中学ん時はよく女子にはお猿さん呼ばわりされてたっけな...
ったくあいつら、ホント容赦ねーよな...
切るたびに"かわい~!"とか、マジうるせぇだけだっつーの!
短いのが好きな俺はいつもこのくらの長さか坊主だった。
葉月は前髪長めのショート。
髪型違うからよく区別されてたけど、葉月が短くしてたらよく間違えられたっけ。
「でも葉月がそうやって短くしてるとホント柚樹にソックリだよね~?」
「まあ、双子だからな~」
「よう、お前ら今日早いな?」
「きょん、おはよう。」
「あ、はよ~!きょんいち~!!相変わらずでけぇな!」
「ん...?」
「え...?」
匡一をバシバシ叩く俺を二人は一瞥していた。
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