~更科とりかへばや物語~

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「葉月...だよね?」 「は?え...?ああ、そうだよ!」 (ヤバイヤバイ...もうばれたか!?) とりあえず俺は葉月っぽく振る舞う為に、葉月っぽい笑顔を貼り付けた。 その後の授業は散々だった。 だって、俺が葉月みたく勉強できるわけないじゃん? つか、葉月のノートは相変わらず汚ぇ字だし、授業は全然先んとこ進んでてさっぱりだし... (うへぇ~俺マジ体育科で良かった...そして後ろの方の席で良かった...) つか、1組の英語ってマジ外国人じゃん、この先生... 何を言ってるかさっぱりわからない俺は、流暢な先生の英語を聞いているうちに量瞼が仲良くし始めていた。 (やべ...マジ眠ぃ...) とりあえず、葉月の名誉の為にも頑張って眠気と格闘する俺だったが... ーーーガンッ!! 派手な音が教室内に響いた。
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