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紗倉は、あたしたちとクラスが違う。
紗倉はA組で、あたしたちがD組。
2年の教室がある3階の廊下で、あたしたちは別れる。
樹「じゃ~な、紗倉!」
紗倉「バイバイ、樹。茉夏、話あるから、お昼にまたね!」
茉夏「…あ、うん。またね~」
(なんだろ。話って。)
樹「お前、なんかやらかした?!」
(なんで、そーなるのよ笑)
茉夏「なんも、してないっての!アレだよ、恋バナ!」
樹「ふうん、あっそ。」
素っ気なく返された。しかも、1人で教室に向かう姿は、どこか機嫌が悪そう。
(あたし、何かした?)
茉夏「ねえ、なんで機嫌悪いの?」
樹「はぁ?!悪くねえし!」
(え、いやいや。そういうところが悪いって言うんじゃ…)
茉夏「…あっそう。そういえば、新クラス今日、初対面だね。」
樹は、無反応。すごくムス~っとしてる。
(もう知らない。なんで、こんな奴に恋してんだろ笑。)
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