第1話 敗北感

5/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
紗倉は、あたしたちとクラスが違う。 紗倉はA組で、あたしたちがD組。 2年の教室がある3階の廊下で、あたしたちは別れる。 樹「じゃ~な、紗倉!」 紗倉「バイバイ、樹。茉夏、話あるから、お昼にまたね!」 茉夏「…あ、うん。またね~」 (なんだろ。話って。) 樹「お前、なんかやらかした?!」 (なんで、そーなるのよ笑) 茉夏「なんも、してないっての!アレだよ、恋バナ!」 樹「ふうん、あっそ。」 素っ気なく返された。しかも、1人で教室に向かう姿は、どこか機嫌が悪そう。 (あたし、何かした?) 茉夏「ねえ、なんで機嫌悪いの?」 樹「はぁ?!悪くねえし!」 (え、いやいや。そういうところが悪いって言うんじゃ…) 茉夏「…あっそう。そういえば、新クラス今日、初対面だね。」 樹は、無反応。すごくムス~っとしてる。 (もう知らない。なんで、こんな奴に恋してんだろ笑。)
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!