エピローグ

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そう言えば、入学したばかりの頃もこうして広大がネクタイの上手な結び方を教えてくれたっけ。 あの頃の私と広大は、まだお互いの気持ちを伝え合っていなくて、ただの幼馴染としての行動だったけれど。 思わず広大をじっと見つめてしまった。 広大のサラサラの髪、涼しげな瞳、形のいい鼻…。 そして…この唇と…。 そんな事を考えたら、一気に顔が熱くなって来た。 真っ赤に染まった私の頬を見て、広大がクスッと笑って言った。
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