chapter02(河山著)

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「夜鷹の相手は私がします。舘川先輩の護衛を考えると最小人数でプロジアと夜鷹の相手をしなくてはいけません。この場合は私が妥当です」 「そうね……よし、決まりよ。アタシとアンナでプロジアと夜鷹を引き付ける。その隙に後のメンバーが隼垣の奪還。アイツの能力を発動させて一気にブラックホークスを制圧するわ!」 「お願い、みんな。りょー君を助けるために力を貸して!」  杏璃の言葉に、その場にいた全員が頷いた。  それぞれ隼垣との関わりが一様に深いわけではない。  共通しているのは、何だかんだ彼が居なければ色々と不都合ということだ。  隼垣に人徳があるわけでも、借りがあるわけでもない。  けれど、隼垣は欠けてはいけない存在だと誰もがそう思っていた。  だから全員が立ち向かう。隼垣を救うため、強大な敵へと。
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