第2話

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やっぱりこのままじゃダメか…なら!!! 翔風は今まで以上に体勢を低くしつま先に力を込め、一気に沖田に向かっていく。沖田も翔風の纏う雰囲気が変わった事に気付くと、翔風と同様に一気に向かって行った。 「クッ!!!」 膝をつき、脇腹を掴む翔風。 「勝者総司!!」 翔風の姿を見て土方は片手を挙げ、試合終了の合図を出す。 翔風は自分の不甲斐なさ、修行不足を悔やんだがそれを押し込むかのように深く息を吸い込むと、立ち上がって沖田に向かって一礼をした。 「ふぅ~~僕も正直危なかったですよ~υ 最後にあんな速さで来るなんて思ってもみませんでした!僕もつい加減が出来ませんでした… すみません、大丈夫でしたか?」 「は…い。僕の、鍛練…不足、です。 でも……久しぶり、楽しかった…す!」 思う存分自分の力を出すことが出来、いまだに胸の高まりがおさまらずにいる翔風。
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