第1話

6/10
前へ
/66ページ
次へ
―――チャリン――― 「…?」 ―――チャリン―――時が来た――― 「……時?」 分からず音のする方を振り返るけれど、何も気配はなく首を傾げる。 『どうかしたか?』 心配そうにするクロに首を横に振る翔風。 気のせい…?何か聞こえたような気が したけど……? クロも何も聞いてなさそうだし…… やっぱり気のせい…かな? 考えるのをやめ袴を着ると、道場へ 向かった。 はぁ――っ毎日会っているのに飽きないよね…… 道場にいる門下生達の視線に嫌気がさす翔風だが、仕方がないと胸にとどめて竹刀を手に持ち素振りをする。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

290人が本棚に入れています
本棚に追加