第2話

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こんなに真剣になったのは…父さんと打ち合いをして以来だ……今まで本気で戦うことなんてなかったから…やっぱりこの時代の人は…すご…い……なぁ… ――バタン!―― 「!!!?」 門下生たちに打ち込まれた傷や、疲れや今まで気を張っていたものが一気に無くなってしまったのと同時に、体の力も抜け倒れてしまう翔風。 幹部達は翔風に駆け寄ろうとするが、クロによってそれは敵わなかった。 『翔風!!おい、しっかりしろ…!!』 翔風の様子を窺うと息が異常に荒く、顔も赤く、体に熱を持っていることに気が付く。 『熱…熱あるじゃねぇ――か!!こんなになるまで試合するなんて馬鹿か!!!?』 「「猫が喋った――――――っ!!!?」」 初めて猫が喋る所を見て一斉に叫ぶ。
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