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「おいお前、ちょっと練習に付き合えや」
門下生の一人が話しかけ、仕方なく頷く翔風。
いつもの事だと軽く考えていた翔風の運命が大きく変わってしまうことをこの時は誰も思ってはいなかった。
門下生の一人と向き合い合図と共に打ち合いをするが、圧倒的に翔風の方が優先。
「クッ!!」
苦しそうな声を出す門下生にお構いなしに打ち込む。
弱い……まだまだ基礎がなっていない…後ろもがら空き
「……ウッ!」
打ち込むことに夢中になっていたせいで後ろの気配を忘れていた翔風は、もう一人の生徒に打ち込まれてしまい横に倒れる。
「ハッおめぇが強いのは重々承知だ。だがなどんなに強くても多数になればお前は勝てないんだよ!!」
倒れる翔風をあざ笑うように言うその門下生たちはそのまま竹刀を振り下ろすが、咄嗟に竹刀で受け止める。
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