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「確かに…そ…しれない……けど、こんな…でしか勝てない…駄目……。かかってこい」
翔風の言葉で周りにいた生徒たちも目の色を変えて向かって来るが、それを全て見切り相手の急所を突いていく。
こんなことまでして……何になるの…?僕が何かした?
これ以上……居場所を奪わないで…!
竹刀を次々と突き付けられ、避けるにも次の手が来るため体に幾つもの攻撃が当たってしまう。その度に自分の修行不足を悔やむ翔風。
考えていた隙に誰かに思い切り突き飛ばされてしまい、体を支えることも出来ず再び倒れてしまう。それを良いことに、次々と打ち込まれていく。
「ケッ!結局こんなもんかよ!」
「お前みたいな奴が竹刀なんて握る資格ないんだよ!」
「誰もお前の味方なんていない…お前は誰からも必要とされていないんだからな!!」
僕が何をしたの…?僕の目が見えないだけで…こんな容姿なだけで……
僕は………否定されないといけないの…?
父さん…教えて…?
何を守ればいいの、ここには…守るものなんてないよ…
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