手紙

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死に行く黒月を止める者は俺しかいない。ここで俺が止めなかったら黒月は何一つの幸せを得る事無く死んでしまう。そんなの駄目だ。誰一人として笑顔が欠けていい訳がない。 幸せは分かち合うべきなんだ。 「痛いか。苦しいか。寂しいか。なぁ黒月、君を死へと導く思いは何だ?」   死に向かう男を引き止めるいい言葉なんて思いつかない。だから俺はお前に生きろとは言わない。代わりに俺に気持ちを教えてくれ。お前の気持ちを少しでいいから分かち合わせてくれ。
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