手紙

18/19
前へ
/19ページ
次へ
僕はずっと胸ポケットに入れていた一通の手紙を取り出す。ただ一言、『ごめんなさい』と書かれた手紙を。 もう紙がぼろぼろのくしゃくしゃになってしまったけど、その書いた本人の気持ちは伝わってくる。この暖かい気持ちは嬉しいという気持ちだったんだな。 僕はゆっくりと振り向き、くしゃくしゃになったその顔を隠しながらその手紙を彼、空野はるきへと手渡した。 「やっぱりお前だったんだな、空野はるき」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加