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「でも、じゃあ、どうして常務の部屋にいたんです?」
「ま、俺が頼んだから。 一芝居して欲しいって」
「はあっ!?」
じゃあ、やっぱり、ある意味あたしを騙したんじゃないかっ!!
悪びれた様子もなくしれっと何を言ってるのだ、この男はっ!!
「ひどいっ、何の為にそんなことしたんですかっ!!」
あたしが吐き捨てるように絶叫したにも関わらず、
常務は落ち着いていて。
「何の為?」
にっと笑った。
「最初に言ったろ、
“必ずまた、俺を好きだと言わせるから”って」
は?
はあああああああ!?!?!?
「じゃあ、それを言わせるためにわざわざ、
専務の婚約者まで…抱き込んで…」
にこっと笑い、うんうんと二回頷いている。
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