プロローグ

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―2023年・東京―   学校からの帰り道、友達と今日のテストで話が盛り上がっていた。   他の奴らはともかく、俺は全然余裕で、今回も百点。  成績は……まぁ、他の奴らから見たら優秀なんだろうけど…正直、手応えが無くてガッカリだ。   友達はみんな、そんな俺をすぐにからかう。 そう……いつも女子の話でからかってくる。   友達1 『なぁ翼、今日告白されたって本当か?』   友達2 『マジッ!?』   友達1 『マジマジ!しかも、二年の後輩、学校で一番人気の女子!』   友達2 『ショック~!俺、あの子狙ってたのに!翼!返事はしたのか?』   ほら来た…こいつら、いつもこの話題で俺から話を聞こうとする。   大体、告白されたからなんだってんだよ?   翼 『断ったよ』   友達1 『うそっ!?勿体な!』   翼 『別に興味無いし、今は彼女なんていらないから』   友達2 『分かんないぜ、そのうちすぐに彼女出来んじゃね?翼はモテるから』   翼 『モテないよ』
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