料理(推理)は猫の手で

13/55
前へ
/55ページ
次へ
「僕の方は…言いづらいんですが…神崎衛さんの…奥さんからの依頼で…う、浮気調査を…」 「え?依頼内容明かしていいんですか?」 「えー、奈緒子が先に…えー、騙された?」 「うふふ、冗談よ…でも、変ね…奥さんにも会ったけど、そんな感じはしなかったわ。」 「まぁー目の前で、ぷんぷんしないんじゃあ?」 その時背後から声がした。 「ちょっと、ジョウさん仕事中にデートですか?」 彩子が腰に手をあて、仁王立ちで睨んできた。 「あ、彩子君…違うんだよ、この人は…」 「あら、始めまして、私は、ピーチ探偵事務所の奈緒子です、よろしくね。」 奈緒子が笑顔で手を差し出した。 「ああ、はい。」 彩子もそれに答え手を差し出し握手した。 「ふー。」 「ふーじゃないわよジョウさん、仕事中に何してるんですか?」 「えっと、これは……」 一部始終を説明し終わった頃… バン。 奈緒子が叫び走る。 「銃声?違う爆発音?神崎さんの部屋からよ。」 三人が神崎衛の部屋の前につく。 「神崎さーん、大丈夫ですか?私です、奈緒子です。」 扉を叩いたが、返事がない。 彩子が叫ぶ。 「ジョウさん、凄い煙り、火事みたい。」 「彩子君はここから離れて警察に連絡してくれ。」 「ジョウさんは?」 「いいから早く。」 「はい。」 彩子は電話をしながら、離れた。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加