料理(推理)は猫の手で

5/55
前へ
/55ページ
次へ
「あのー、僕はもう、帰っていいですよね?それでは。」 そう言うと、ジョウは居なくなった。 「お兄ちゃん、あの人明らかに怪しいわよ。」 「そうかな…まぁーお兄ちゃんは親の七光りキャリアだから、事件解決しないで、妹のボディーガードしてたら、いいわけで…」 「何、言ってるのよ、ちゃんとしてよー。」 「わかった、わかった。」 彩子は呟いた。 「…絶対わかってない。」 「…ん?何か言ったか?」 「…言ってません。」 頬っぺたを膨らませ、彩子は近くのラーメン屋に入った。 「ほら、お兄ちゃん私お金無いんだからね。」 彩子は手招きした。 「おー、妹に無線飲食させるわけには、いかないな。」 剛力強と彩子は二人席に座りラーメンを頼んだ。 「お兄ちゃん、何時もふらふらしているのに、部下がいるの?」 「ああ、無駄に上にいるのさ、親父のお陰でな…」 剛力強は左肩をさすり、遠くを見た、一体何かあったのかその事を知るのは、父親と一部の上官だけだった。 「また、教えてくれないのね…」 そのあと、ラーメンが運ばれるまで二人は無言だった。 バンッ。 ドアが強く開けられた。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加