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「やっぱり、海賊の物語はいいなぁ、夢があるね!」
青年は、部屋で本を読み終えると拳を握りしめ、遠くを見ながら海賊について妄想を広げていた。
「広い海!財宝!血肉踊る戦い!未知の世界!溢れるロマン!海賊の物語はやっぱり最高だなぁ。」
目を輝かせながら青年は、興奮していた。
「キャプテンジャックみたいに俺も、海賊になって数多の海を股に掛ける大海賊になって見たいなぁ。」
夢は膨らみ、青年は、ペン立てからペンを抜くと、ペンを剣に見たてて、振り回し出した。
「俺の船は返してもらう!」
「はっはー!何を言っているんだいジャック君!君に私は倒せないぞ!」
「どうかな!この剣を受けてみろ!」
「くっ!なかなかやるじゃないか!だが、これでどうだ!」
「剣がっ!」
「剣が弾き飛ばされてしまえば何もできまい。」
「ばーん!」
「な・・・なんだと・・・」
「お前に渡された銃だよ。自分が与えたものでくたばるとは哀れな奴だ。」
「おのれジャック・・・ぐは・・・」
「俺の勝ちだ。・・・なんつってな!」
ドン!
「うるせーぞ!何時だと思ってんだ!静かにしやがれ!」
一人芝居、アパートの部屋で一人二役を演じながら、暴れていると、青年は、隣の部屋の住人から壁ドンされてしまった。
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