2人が本棚に入れています
本棚に追加
一目で分かる。こいつがendの総長だと。そして総長の隣に居る人も…皆、幹部か
「さすが喧嘩慣れしてると分かる?」
「……この女は誰だ?」
ソファーに座る男が口を開く。低い声に真っ直ぐ私を見つめる目……目をそらせない所か寒気がする。
「わ、私は原口 陽子」
「鴻牙。この女は噂になってる女喧嘩番長っすよ」
喧嘩番長……自分がそう呼ばれてるのかと思うと笑えてきた
「……なるほどな。お前はendに入りたいのか?」
鴻牙は私にそう聞いてきた。正直言ってよく分からないけど…endに入ればこの自己嫌悪感も無くなるかもしれない
「………はい」
だから私は返事をした。
「…そうか、ならお前をendに迎える」
この日を堺に私はendの幹部として沢山喧嘩をした。そしていつの間にか私は異名を付けられ、恐れられた。
━━━━人形のように無表情で冷酷。
冷たい人形(アイス・ドール)
最初のコメントを投稿しよう!