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気分も乗らないけどサボる訳にもいかず、学校に戻った。
「あ、織羽ちゃん!!やっと帰ってきた」
教室に入ってすぐ双葉ちゃんの声。しかも声が大きい。
「…あ、うん、ごめん」
「テストも終わって5月に入ったし、体育祭今年こそ勝つんだからね」
体育祭……私は辺りを見回す。葉月は相良君と話し中。颯斗君は女子達に囲まれてる?…でもその中に葉は居ない…
「さて、と。種目も決まったし…そろそろ朝練とかもするか」
「………織羽、大丈夫?」
原口さんに迷惑掛けてる!ダメだ私
「大丈夫だよ!優勝できるように一緒に頑張ろうね」
精一杯の笑顔でそう言った。
そしてあっという間に放課後。私は生徒会室に向かった。
「……遅くなりました」
帰りのHRの時、朝練するかしないかで揉めて遅れたのだった。
「ごめん優。俺が居ない間に何かあったか?」
「いや、無い」
葉月とはあれから口を聞いてない、というか目も合わせない。
「……お前、早く会長と仲直りしろよ」
そう颯斗君に言われた言葉が頭の中から消えない…そもそも簡単に仲直りできたら苦労はしない。
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