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「織羽………おはよう」
私に気付いた葉月が挨拶してくれたけど、いつもの笑顔じゃなく暗い面持ちだ。
「…渡辺さん、話しがあります。どうぞ座って下さい」
この暗い雰囲気…やっぱり何かあったんだ!私は警戒しながら自分の席に座る。
「あいつはバカだ!どーせ何も考えてないんだ」
隣の席の颯斗君が自分の机を叩く。それに釣られてか、他の皆の表情も歪む…そして私の机に置かれた手紙が目に入った。
「なに…これ」
手紙はちゃんと可愛い封筒に入って名前もちゃんと書かれていた。差出人は……葉!!
私は無我夢中で開けていた。
織ちゃんへ
元気にしてる?俺も元気にしてる。
ごめんね、生徒会を辞めて…
織ちゃんにはああ言ったけど、やっぱりこの件は俺自身で蹴りをつける。
だから織ちゃん達には危険が及ぶかもしれない、そう考えた。
学校で会っても他人のふりをしろ、いつ奴らに狙われてるか分からないから
葉
葉の手紙に私は涙を流していた。変態でいつも私にベタベタして、たまに優しかったり……忘れられる訳が無い
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