2人が本棚に入れています
本棚に追加
「……手紙を読みましたか。あなたはこの手紙を読み、どう思いましたか?」
東城先輩が私の目を見て言う。どう思ったか何てそんなの決まってる!
「私……もう一度、葉に会いたいです」
私も東城先輩の目を見て自分の本心を言う。言葉を聞いた東城先輩から何故か溜め息が
「そう言うと思いました」
それだけ言って微笑む。その姿はいつもの怪しい笑顔ではなく、心からという感じがする。
「あの、葉がどこに居るか知ってるんですか?」
「…ダメだ」
質問したのは東城先輩になのに答えたのは葉月だった……
「葉月?どうして反対するの」
葉は生徒会の友達。その友達が苦しんでいるのに…助けたくないの?
「…葉と関わるのはendともう一つのグループだ、どちらも暴力が好きな危ない連中……そこに居る葉を助ける事なんて出来ない」
そう冷たく言い切った。悲しかった…いつも笑顔で応援してくれた、見守ってくれた葉月に反対された…
「私は……葉月がなんと言おうと葉を助けるから!」
もうここに居るのは辛い………そう思うと自分でもびっくしした行動を取った。私は……生徒会室から逃げ出した…
最初のコメントを投稿しよう!