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「…変な事、聞いてごめんね」
そう言って立ち去ろうとした時、原口さんが私の腕を掴んだ。
「ま、待って織羽。endのアジトなら教える……」
原口さんの意外な発言に驚きながらも葉に会えると思うと嬉しくなった。
◇◇◇
原口さんに着いていくと目の前には二階建ての大きな廃ビル。ここに葉が居るの?
「原口さん……ここがendのアジト?」
そう聞くと原口さんは静かに頷いた。廃ビルだが見た目よりは古くなさそうだ。少し中に入ると見張り?らしき男が二人立っている。
「えっ、は、原口さん!?」
見張りが居るというのに原口さんは堂々と正面から向かって行く。置いてかれても困るから私は原口さんの後ろを歩く。
「ん?止まれお前達」
私達に気付いた見張り1が叫ぶ。そのこえに原口さんは止まる。
「………葉君に会いたいの」
「はぁ?お前みたいな女が幹部である葉様に会えるか!俺だって会った事ないのに」
葉は幹部なんだ…
「お、おいバカ野郎!すすすすいませんねぇ姉御。こいつ、新人の者で…アハハハハ」
見張り2が急に態度を変え、ペコペコ頭を下げる。原口さんの事……姉御って言った?
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