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「源くん、海底二万里から何を学んだかね?」
「海底二万里に出てくる潜水艦は無尽蔵に有る太陽光が動力源です。よって自然エネルギーと電気的計算機の類(たぐい)を学び取れます。恐らく近い将来そういう時代が来ます」
「ほう、素晴らしい! では、なぜ私がロボットと聞いて驚かない?」
綺麗なお姉さんが麦茶をオイラに差し出してくれた。
「お姉さんありがとう!」
オイラは零和さんの問いに応える。
「オイラは海底二万里(1870年)よりもさらに古い1818年発表、フランケンシュタインも読みました。今から100年以上も昔の作品です。あれは人造人間を兼ねた人型の機械、つまりロボットです」
「源くん、仮にフランケンシュタインがロボットだとして、私がロボットだとどうして思うんだい?」
「零和さん、貴男はこの炎天下に汗1つかいてません」
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