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落ち込んでしまったのか、彼の言葉に何も答えられなかった。
物静かなレイが喋るわけもなく。
静かな空間をただ歩いていく。
「つーか腹減った! よく考えてみればまだ昼メシ食ってねえじゃん!」
あ、なんだ。
お腹空いてるから機嫌悪いのか。
トーマは、歩いている最中に目の前にきた木を力任せに蹴りつけた。
落ち込んでいた気分がすっかりと晴れた。
私のせいで機嫌が悪くなっていたんじゃないんだ。単純な理由だった。
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