霧の向こうに~ 世界観設定

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反転世界から作られた道を辿り、世界唯一負の力を持つマナが顕現した。 そのマナこそ精霊消費戦争の通称にすらされているマナ――混沌邪神アクラヴァシム。 アクラヴァシムは霧の姿をしていると言われ、顕現すれば辺りの正の力を持つマナを無差別に喰らい、虐げ、糧とした。 亜空間反転魔導砲は着弾点にアクラヴァシムと大量に負のマナの力を持つ魔物を発生させ辺り一帯を無差別に破壊してまわった。 精霊消費戦争は文字通り精霊、マナを消費して戦う戦争だった。 この100年にもわたる間続けられたこの精霊消費戦争の主力は亜空間反転魔導砲である。 この魔導砲の砲弾は無理矢理マナを過圧し臨界点を越し、暴発させ世界を反転させ、反転世界より現れた魔物に戦わせるといった物だ。 砲弾にされたマナはもとより、着弾点周辺のマナも発生したアクラヴァシムに喰われていった。 ただでさえ、マルスの暴挙により多くマナが喪われていったというのに。 皮肉にも、マナを殺したのは他でもない人間だった。 いずれ魔物の破壊により国境が無くなり、何処が召喚したのかすら解らない魔物が増え廃墟と化した町を我が物顔に闊歩した。 人間はやっと自分たちの行ってきた行為の愚かさに気付き、共に手を取り合い混沌邪神アクラヴァシムの封印へ乗り出したのであった。
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