霧の向こうに~ 世界観設定

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伝説の錬金術士に率いられ人は戦い、多くの犠牲者を出しながらもマナと共にアクラヴァシムや魔物、そしてマルスを聖櫃へと封印する事に成功した。 しかしその犠牲は余りにも大きく、世界から多くのマナが喪われたのだった。 マナの力は薄れ、マナ詠唱に依存していた人々からは炎が消え、風は止み、大地は荒れ、水は渇れ、光を失い、光亡き世界に闇さえも消えた。 しかしそれは当然の報いだった。 古の盟約に、 『人はマナと共に歩み、マナもまた人と歩み続ける』 というものがある。 しかし人は時が経つにつれマナへの感謝の気持ちを失った。 マナを体のいい道具と思い使うだけ使うとそのまま消耗品のように捨てた。 この精霊消費戦争も何も変わらない。魔導砲の為にマナへ犠牲を強いて、捨てた。 マナにも表現が出来ないだけで感情はある。 人はそれを虐げ踏みにじった。 尻拭いならそれを行ってきた人間がすれば良い。 しかしその錬金術士は自らの命を犠牲にし世界に再びマナの光をもたらした。 世界は彼女を英雄と称え、マナとの平和の象徴として、彼女の像を建てた。 未来永劫、マナと共に歩めるように。 その英雄の名は――イリス・ハミュエル~
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