第4話

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「…水分摂るのが一番良いけど、なんか気持ち良さそうに寝てるし、冷え○タ貼って水枕もしたからこのまましとけば大丈夫だろ。」 俺はかなり焦ったけど、しゅんはテキパキと奏の世話をして、余裕たっぷりに言った。 同じ病人でも、自分の彼女のときとは全然態度違うじゃねーかよっ。 また思い出したくない光景が頭に浮かんで、必死に打ち消した。 「…うーん。ふあぁぁぁ。」 妙な声が聞こえて、目をやると、奏が起き上がって伸びをしていた。 「奏!何してんだよ。大丈夫なのか?」 「…あ…ナツ…。も、大丈夫…。」 今度は奏に反らされてしまった。 そう言えば、俺ら気まずいままだったっけ。 「あのさー。お前ら、すごーくギクシャクしててキモいんですけどー。 何なの?女子の喧嘩?それとも逆か?どっちかが告白し出しそうな空気だぞ。 あはは。」 「…っ、ち、ちげーし。」 いちいち恋愛知ってます的な態度のしゅんがムカつく。 …てか、肝心の相手が女子じゃねーじゃん! 「ナツ…ごめん…。」 やっと観念したのか、奏がボソッと話始めた。 「僕…あの日、自分でもよく分かんないけど、イライラしちゃって。 ナツ追い出しちゃって…。 謝りたかったんだけど、なんかできなくて…。」 「げっ。あの日って、もしかして俺もお前追い出した日? うわー。2回も追い出されたの、お前。ウケるー。」 「…殴っていいですか? ってか、うるせーんだよ。奏しゃべってんだろーがっ。」 「あはは。いいよ、いいよ。」 「よくねーよっ。 …それで?今日はだから何してたんだよ?うちの前でさ。」 「うん…。宿題も手伝ってあげられなかったから、そろそろナツ、困ってるかな…って思って来てみたんだけど、なんか…入りづらくて…。 ナツの部屋、ずっと外から見てたら、クラクラしてきちゃって…。」
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