第2話

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「あっ、なつ兄! どうだった?どうだった? 彼女、すっげー可愛かったでしょ? ねっ?ねっ?」 「…しらね…。」 部屋も追い出され、冬海の相手をするのもウザいから、仕方なく外に出た。 「…ったく あちぃ…。」 行くあてもない。 頭は少々混乱気味。 どうすっかな…。 ふらふらと歩いていると、見慣れた表札の前に立っていた。 「ま、いっか。」 俺は勝手に玄関のドアを開け、2階のアイツの部屋に呼び掛ける。 「かーなーでー。 いるかぁー?」 …すると、しばらくして間の抜けたような返事が返ってきた。 「いーるーよー。」 「…おじゃましまーす。」
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