~Fitima Ein Crime-1~

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だが、急にエルムの眼から輝きが消える。 力が抜けたように倒れこんだ。 「エルム!?」 フィティマはエルムの体を起こす。 「あれ……?うまく…うごけない…」 「…疲れてるようだな。」 フィティマはエルムを抱える。 濡れているバスローブを着替えさせ、ベッドに寝かせた。 「…ねぇ。」 「ん?」 「俺を…殺さないの?」 「…そうだなぁ…」 フィティマは優しく笑って、エルムの頭を撫でた。 「考えておく。」 「…なんだよそれ。」 エルムはそのまま目をつぶり、深い眠りについた。 フィティマは表情を消した。 「…目が覚めたら、一緒にケーキでも買いに行こうか。」
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