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だが、急にエルムの眼から輝きが消える。
力が抜けたように倒れこんだ。
「エルム!?」
フィティマはエルムの体を起こす。
「あれ……?うまく…うごけない…」
「…疲れてるようだな。」
フィティマはエルムを抱える。
濡れているバスローブを着替えさせ、ベッドに寝かせた。
「…ねぇ。」
「ん?」
「俺を…殺さないの?」
「…そうだなぁ…」
フィティマは優しく笑って、エルムの頭を撫でた。
「考えておく。」
「…なんだよそれ。」
エルムはそのまま目をつぶり、深い眠りについた。
フィティマは表情を消した。
「…目が覚めたら、一緒にケーキでも買いに行こうか。」
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