プロローグ

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一体何が始まりだったのだろうか。 もし始まりについて考えるならば、それは自分が生まれる遥か昔の事が切っ掛けなのだろう。 では自分自身は一体何が切っ掛けで、この運命に巻き込まれたのか。 記憶を手繰り寄せて探れば様々な事が当てはまるが、恐らく最大の要因となったのは自身が関わった三人の人物だろう。 一人は自らの持つ知識と技術、力の一端を伝え鍛え上げてくれた師匠と呼べる人物。 二年程師事を受けた後も自分なりに得た物を昇華しているつもりだが、未だに追い付ける気がしない人物であり、また自身がある種の特別な存在になる切っ掛けを作った人物だ。 この出会いが無ければ自分はただの無力な存在で終わっただろうと思う。 そしてもう一人は自分がある種の特別な存在になった後出会い、目を掛けられとある場所へ行く切っ掛けを作った人物。 この出会いは師匠の教えでは得られなかった事を学び、そして多くの出会いを作る切っ掛けになった。 この出会いが無ければ自分は必要なものは得る事が出来ずにいただろう。 そして最後の一人はーー。
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