第1話 ハジメテノオト

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…ん? 今の一体誰の… 声が聞こえたので振り返ると そこには… 貴彦 「…うおっ!?」 初音ミク 「あっ…ごめんなさい 驚かしちゃいました?」 貴彦 「お おう…って それはいいけど お前大丈夫か!?」 初音ミク 「えっ…何がですか?」 貴彦 「体調だよ 体調!! さっきの体凄く冷たかったぞ!?」 初音ミク 「あ はい…大丈夫です」 貴彦 「ちょっと失礼」 初音ミク 「えっ…」 先ほどまで水を使う作業をしていたため少し湿った手ではあったがミクの額から感じる体温は 先程よりは暖かかった 貴彦 「…大丈夫そうだな 飯の準備の手伝いはいいから 座って待ってろ 聞きたいことは山ほどあるが飯のあとだ」 初音ミク 「は はい…わかりました…」 そう言われるとミクはテーブルの近くに座り込んだ さて…今日はネギ祭りかな その後 ありとあらゆるおかずにネギが大量投入されたのは言うまでもない ー数十分後 初音ミク 「ごちそうさまでした」 貴彦 「ん お粗末様でした」 初音ミク 「あの…ありがとうございます ネギをたくさん使った料理を作ってくれて…」 貴彦 「きにすんな そもそも俺もネギは大好物だ」 初音ミク 「え!? そうなんですか!?」 貴彦 「あぁ ネギならいくらでも常備してある…っと ネギで喜ぶ位だから やっぱりお前は…」 初音ミク 「はい 初音ミクです」 貴彦 「…やっぱりな…んで 何であんなとこで座り込んでたんだ?」 初音ミク 「えっと…どこから話したらいいかな…」 ミクは少し困惑したのだが すこし考えると俺に訊ねた 初音ミク 「えっと…お名前…貴彦さんであってます?」 貴彦 「ん? そうだけど…何で俺の名前…」 初音ミク 「あ すみません 携帯に入ったときにプロフィールだけ覗かせてもらいました」 貴彦 「あぁ…なるほど…」 初音ミク 「…貴彦さん…お願いします…私たちボーカロイドを…世界を救ってください!!」
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