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「あら貴彦君 今帰り?」
「あ おばさん こんばんは 豚挽き肉下さい 麻婆豆腐作る予定なので」
「あら 今日使うんだったら賞味期限ギリギリの豚挽き肉安くしとくわよ」
「あ ありがとうございます」
「おーい貴彦君 麻婆豆腐にするなら豆腐はうちで買ってきな 形が崩れてるやつ安くしとくからよ~」
「あ すみません ありがとうございます」
こんな感じで この商店街の人は昔から住んでいる人ばかりで みんな俺の顔見知りの人ばかりだ
訳ありの食材を安く売ってくれたり おまけしてくれたりといつもお世話になっている
こんなにもいい人ばかりのこの町を 俺はどうしても離れたくなかったのだ
「さて…そろそろ帰るかな…」
買い物を終えると 商店街を自転車を引きながら歩き 帰路につく
あとは自宅へ帰って夕飯を作って食べ 風呂に入って寝る…
はずだった
「…えっ…?」
しかし俺は現実離れした状況に直面することになった
俺の目線の先には…緑髪のツインテールの女の子が糸の切れた人形のように
座り込んでいた
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