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貴彦
「おい マスターって…いやそれよりお前体すごい冷たいじゃないか 俺の部屋で少し休…」
初音ミク
「…zzz」
貴彦
「寝るなよ!! くそ…車だったらすぐにでも…」
???
「あれ? 貴彦君 どうかしたの?」
貴彦
「!! 満里奈さん!!」
俺が困惑していたときに道路を通り掛かったのは 隣の部屋の満里奈さんだった
満里奈
「どうしたの? そんなとこで立ち尽くして…」
貴彦
「えと…」
そこで俺はどう話そうか悩んだ
現状 ミクの姿は満里奈さんに見えてない
抱き抱えているような体制を立ち尽くしていると満里奈さんが言ったとこからして間違いない
ならば…どう説明する…?
満里奈
「…何か訳ありみたいね 車乗ってく?」
貴彦
「!? いいんですか!?」
満里奈
「勿論 アパート同じだしね 自転車パンクでもしちゃったの?」
貴彦
「え えぇ…どうも運悪く…」
満里奈
「やっぱり? なら荷物乗せ変えなよ 自転車も乗せられるから」
貴彦
「あ ありがとうございます!!」
満里奈
「さ パパっと乗せちゃいましょ」
貴彦
「はい!!」
その後…荷物を乗せる際に 一旦鞄を乗せる振りをしてミクを座席に寝かせた
さすがに地面に寝かせるのは可愛そうだから…
そして 買い物袋を乗せる際に一度自転車に向かい買い物袋を取り戻ってくると不思議なことが起きた
貴彦
「あれ…?」
ミクの姿が消えていたのだ
しかしそれだけではなかったのだ
満里奈
「どうかしたの 貴彦君?」
貴彦
「あ いえ…携帯が座席に転がってたから…鞄おいたときに落ちちゃったのかなと思いまして」
そう 鞄に入っていた筈の携帯が座席の上に落ちていたのだ
満里奈
「もう…気を付けなよ? わすれものしないようにね」
貴彦
「あ はい…」
満里奈
「あ あと…」
荷物と自転車を積み込み終えた満里奈さんは俺に近づいてきた
貴彦
「なんです…いてっ!?」
そして いきなりデコピンされた
満里奈
「同い年なんだから 二人の時は敬語は無しだよ 貴彦!!」
そう実は彼女は同い年なのだ
大人っぽいから普段は敬語で話してしまうが…二人の時は敬語は無しにしている
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