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俺の心身も消耗していた。が、その分敵も減ったようで、はじめの数分の一程になっていた。
残り十二人。
最後、最期と思ったのか、彼らは一斉に向かって来た。
銃弾も迫って来る。
紙一重で避けながら、俺も射撃していく。
倒れたのは二人。
近付く敵の一人に自ら接近し、アクションを取られない内に刺す。
既に真っ赤に染まった服は、銃剣を抜いたことで更に赤く染まる。
血が固まった部分は俺の体の自由を奪っている。
今刺した男の影から銃を撃ち、また三人を殺す。
それを繰り返し、着実に数を減らしていく。
残り三人。
また殺した相手の影から撃とうとトリガーをひくと、カチッと音がするだけ。
弾ぎれだ。
敵の目の前で弾を入れる時間はなく、壁にしていた男達は既に崩れ落ちている。
この間にも敵は距離を縮めてきていた。
カキィーーーーーン
切りかかって来たのは剣士。
しかし、普通の剣に銃剣は部が悪い。更に、俺には銃弾が襲っている。
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