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「チッ」
舌打ちをして、何度も切り付けようとするが、何分間合いが詰められない。
せめてもの助けは彼らの銃が旧式であったことだろう。しかし、徐々に押されていく。
少しの隙でもあれば刺せる。それはできずとも、彼らの使っていた銃を拾うことはできるだろう。
ドンッ
体に衝撃がはしる。
銃弾だ。
鍔競り合いのせいで、身動きの取れない俺は絶好の的だったはずだ。
「もらったっ」
大きな怪我には至らなかったが、隙ができた俺に相手の刃が振り下ろされる。
バーーーンッ
不意に相手が倒れる。
「まさかとは思ったけど、美日向来て良かった!」
バンバンッ
連続して射撃音がし、残る敵も地に伏せた。
「マコト、大丈夫?」
「あ、ああ」
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