First Mission

5/12
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「じゃあ、帰ろー」 「毎度思うけど、お前明るいよな」 「そーかな?」 血塗れの俺と、何故かホコリに汚れた美日向。 「お前、あいつらにてこずらなかったのか?」 「うーん、あんまり」 「どうやったんだ?」 正直、集団戦といえど対人戦では俺の方が強かったはずだ。 「なんかね、あいつらの銃って自爆装置がついてたみたいなんだけど、そのスイッチ押して、集団のところに投げた」 ………………そんなものがついていたのか。 俺も手にとれば気付いたかもしれないが、生憎わからなかった。その点はすごいと感心するが、実際に投げるとは。 無鉄砲というか、勇者というか。 その装置が押した瞬間爆発したら、どうするつもりだったのか。 「マコトさ、あれくらいだったらパパッとできたんじゃないの?」 確かにそうではある。 あの時、弾が切れなければ 血糊が体の自由を奪わなければ ああなることはなかったろう。 「改善の余地ありだな」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!