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フッと笑うと美日向は
｢えっ？話が食い違ってるよ？｣
と首をかしげていた。
｢それくらい自分で考えろよ｣
｢えぇーっ！？｣
さっきまで人を殺し、自らの命を守っていたとは思えない平和さだ。
戦いの後には平和に対する強い望みがあふれてくる。だからこそ、人を殺してでも、己の平和を脅かす組織を滅ぼそうとしているのだろう。
戦闘のあった荒野から少し離れた道路に出ると、一台の車が停まっている。
コンコンと窓ガラスを叩くと、こちらに気付き、中からドアを開けてくれた。
｢二人ともお疲れー｣
基本的に戦闘に加わらない非戦闘要員である蓮香は、戦闘から帰ってきた人々を見極めて、一番良い対応をしてくれる。
｢れんちゃん、ただいまー｣
｢みひなちゃん、おかえりー｣
だから、この二人の会話はこれ程軽くなる。
｢今日はどうだったの？｣
｢合わせて百二十人ちょいかな。あ、そうだ、マコトが死にかけちゃった｣
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