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~次の日~
「誠おきなさーい!」
………
…………母さんが呼んでる……。
カーテンから漏れる朝日。
スズメの鳴き声。
漂う朝ご飯の良い匂い。
うん、いつもと変わらない朝だ。
……そう、いつもと同じ…………
……んなわけ無いだろっ!?
親友に告白されて、いつもと同じ朝になるわけがないだろ!?
『ずっと前から好きだった。』
あの言葉が俺の頭の中をグルグル回る。
あの後、俺が放心状態の間、美琴が色々話していたが、全く頭に入らなかった。
だけど最後に、
「返事はいつでも良い。」
…って言ってたような…。
んあー…どーしよー……
…どうせアイツ、今日もいつもの待ち合わせ場所にいるんだろうな………
やだなー……行きたくねーなー……
絶対気まずいじゃん…
うおー…誰か助けてくれねーかな……
「誠起きなさいってば!」
母さんの怒号が聞こえる。
「……はぁ………」
俺はため息をついてベットから降りた。
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