第2話

2/18
前へ
/127ページ
次へ
~次の日~ 「誠おきなさーい!」 ……… …………母さんが呼んでる……。 カーテンから漏れる朝日。 スズメの鳴き声。 漂う朝ご飯の良い匂い。 うん、いつもと変わらない朝だ。 ……そう、いつもと同じ………… ……んなわけ無いだろっ!? 親友に告白されて、いつもと同じ朝になるわけがないだろ!? 『ずっと前から好きだった。』 あの言葉が俺の頭の中をグルグル回る。 あの後、俺が放心状態の間、美琴が色々話していたが、全く頭に入らなかった。 だけど最後に、 「返事はいつでも良い。」 …って言ってたような…。 んあー…どーしよー…… …どうせアイツ、今日もいつもの待ち合わせ場所にいるんだろうな……… やだなー……行きたくねーなー…… 絶対気まずいじゃん… うおー…誰か助けてくれねーかな…… 「誠起きなさいってば!」 母さんの怒号が聞こえる。 「……はぁ………」 俺はため息をついてベットから降りた。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

140人が本棚に入れています
本棚に追加