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~学校~
「………はぁあああ…………」
6時間の授業が終わり、机に突っ伏して盛大なため息一つ。
…これから部活………か……
部活が終わったら……地獄の帰り道が待っている…
結局、一緒に帰らないための言い訳は思いつかず、途方に暮れていた。
「おい誠。」
「あ、何?」
ボーっとしていると、クラスの男子に話しかけられた。
「何か、後輩がお前のこと呼んでるぞ。」
「え?後輩?」
教室のドアの方を見ると、見慣れた奴がこっちを見ていた。
「あ、祐介(ゆうすけ)。」
ドアの方へ近付くと、そいつはペコリと頭を下げた。
「誠先輩、部活の事で連絡があって…」
「…?何だ、どうした?」
コイツの名前は、飯塚祐介(イイズカ ユウスケ)
俺が入っているバスケ部の後輩。
「昨日の雨で、体育館に雨漏りが見つかったらしくて…今日、ちょっとだけ工事するらしいんで、部活が中止になってしまって…」
……へぇ……そうなんだ。
……ん?
ちょっと待てよ……?
これはチャンスなんじゃないか…?
何のチャンスかって、美琴と帰らない言い訳だよ!
[今日部活無いから先に帰るわー]
…うん、自然じゃないか!
ナイスタイミング…っ!!
「…あの、誠先輩…?」
「あ、あぁ、何でもない!
わざわざ連絡ご苦労さん。
ありがとな。」
雨漏り万歳。
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