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せっかく一筋の光が見えたと思ったら、その光はあっさりと俺を裏切りやがった。
トボトボと美琴の後ろを付いていく俺。
廊下を歩きながら窓の外を眺める。
…あぁ……このまま逃げてぇ……。
美琴の姿勢正しく歩く後ろ姿を見る。
クッソォ……お前どんだけ俺のこと独占したいんだよ…。
…って、何考えてんだ俺。
そこまで考えて、急に恥ずかしくなった。
……あれ……?
そういや俺……
「なぁ、美琴。」
「ん?何だ?」
「俺、お前の部活覗きに行くの、これが初めて…だよな?」
「あぁ、そういやそうだな。」
美琴は何回か俺のバスケの試合を応援しに来てくれたことがある。
でも俺は、部活がいつも忙しくて、美琴の弓道の試合…見に行ったことないな…
美琴が弓道…か…
ちょっとだけ楽しみだった。
…まぁ、気まずい事に変わりはないんだけど………。
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