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しばらくして、後ろからロッカーを閉める音が聞こえた。
「誠、着替え終わったから行こう。」
「お、お……う………?」
美琴の袴姿を見て、一瞬ドキッとしてしまった。
コイツ…背高くてスラッとしてるからなぁ…
こういうのすんげぇ似合うな…
「……誠…そんなに見られると恥ずかしいんだけど…」
「あ、ワリィ……………いや、てか見とれてたわけじゃないし……」
クスッと美琴が笑う。
ホント、男相手に思う事じゃないだろうけど、コイツの反応は一々綺麗なんだよな…。
「…前から思ってたけどさ、美琴って女に生まれた方が良かったんじゃね?」
「………?何で?」
「お前綺麗だし。それに…………」
「それに?」
「………いや、何でもねぇ……。」
『それに、お前が女だったら、きっと俺はお前の事好きになってたと思うから。』
そう思った。
………なんなんだよ俺………。
これじゃまるで
美琴の事好きだけど、男同士だから付き合えないって言ってるようなもんじゃんか。
美琴に告白されてから
俺………何か変だぞ、
ホントに。
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