第2話

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部室から出て、戸締まり確認。 「よし、帰るか誠。」 「そーだな。」 ちょっと遅くなっちゃったな~… 外も少し暗くなっている。 「……あれ?美琴君?」 廊下の奥から、女の人の声がした。 「…あ、斎藤。」 「何で美琴君ここにいるの?」 「斎藤こそ、何で今更来たんだよ。 遅いぞ。」 ……んーっとー………… 誰だ、この人。 「…あ、誠。この人は女子弓道部の人。 斎藤 有紗(サイトウ アリサ)だよ。」 「あ、初めまして!」 「…どうも………」 …なんつーか……めちゃくちゃ美人。 長い綺麗な黒髪。 スラッとしたスタイル。 …この人モテるだろうなー…… 「てか美琴君、今日は部活休みだよ?」 「…………え?」 「顧問の先生が今日は出張でいないから、今日は中止って……昨日伝えたはずなんだけど……?」 「…そうだったか……?」 クスクスと笑う斎藤さん。 うわー…一つ一つの動作全てが美しい… 斎藤さんに笑われて少し顔が赤くなっている美琴。 そんな二人を見て、ふと思った。 『お似合いな二人』だなって。 やっぱ美琴の隣に立つのは女の人の方が似合っている。 なのに、何で美琴は俺のこと………
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